1番 幼き日から 幾とせか 祖父も遊んだ鈴鹿川
レンガに刻む 100余年 汽車の煙ぞ今いずこ
コスモスの頃 訪ねれば 丘の向こうの山並みが
変わらぬ明日を 指し示す 郷土の誇りここにあり |
4番 しらさぎ遊ぶ 椋川の 流れに沿って土の道
蓮華なの花 摘んだ日を 思い起こさすみちくさの
姿消えさる 七曲り 橋のみ残る いまになお
モロコ追った日 はるかなり 残れ残そう土の道
|
2番 そそり立つよな 絶壁と 白雲(はくうん)響く 清流の
巨石おりなす 石水渓 仙のいただき人寄せず
竜が来るぞと 命賭け 賢者の教え 今になお
永久の流れぞ ここにあり 守れ心のふるさとを
|
5番 伊賀路につなぐ 加太越え 人世の為に身を削り
あわれ尊き 経塚や 癒せ不動の清き水
歳月重ねる 鉄の路 今日も見守る地蔵堂
錫杖あおぐ 古き地に 鹿伏兎(かぶと)の人の
気骨あり |
3番 茸(たけ)狩りの山 いつの日か 大海原に姿変え
見渡す限り 茶の香り 遠くに望む鈴鹿山
季節おりなす 土の道 小川のほとり 歩むとき
幼い日々を 思い出す 花も草木も変わらずに |
6番 草木に埋もる 細き道 その名も古き金王道
今はその名も 人知れず 静かにたたずむ 里山に
密かに駆けた旅人の いかにあろうか その想い
平和な時代 続けよと 歩めば諭す古き道 |