アサリが海水を美しくする

                             亀山の自然環境を愛する会

                              県農水商工部「さかなの目」

 

私たちはアサリに大変な恩恵を受けています。そのアサリの秘めた力を探るため実験しましょう

 

実験:同じ条件の(水温、赤潮状の海水2Lの入った)ビーカーを3つ用意します。

    ・1つ目のビーカーにはアサリを入れず

    ・2つ目の  〃   アサリを2個入れ

    ・3つ目の  〃   アサリを20個入れ、海水の変化を見ましょう。

四角形吹き出し: この写真の手前右側の水は赤潮状態の水です。
左側の奥の写真はその赤潮の水にアサリを入れた直後の状態です。
中央のビーカーは赤潮の水にアサリを入れて1時間後の水の状態です。この実験写真を見てもアサリの水の浄化能力がすばらしいことがわかります。
水温25℃の時、たった1個のアサリが1時間で丁度1リットルの海水を浄化することが実験で確認されています。
  30分後、1.01.52.0時間後、・・・・・・、アサリが赤潮海水の濁りを濾しとったため、たくさんアサリ  のいるビーカーはきれいな海水になるはずです。海水の変化を時間を短縮して観る為にアサリの数を多くするのも良いでしょう。また、バカガイ、シオフキ、ムラサキガイなどの二枚貝でためしてみましょう。

 

四角形吹き出し: 海水の成分は主にプランクトンやその死骸です。アサリは給水管から吸った海水をエラでこし取り餌とし、きれいになった水を固め、水管から出したのです。過剰な餌は固めてそのまま出水管から排出します。それをゴカイが食べ、ゴカイが糞を出せば又、珪藻類の餌になり最終的には鳥が食べたりして循環している。アサリ等の二枚貝は高い水質浄化能力があり、赤潮の発生を抑えているのです。つまり砂浜で海水浄化と生態系を回していることになります。何故:

                      

アサリが行っている浄化を人間の手で行おうとすると、巨大な施設と気が遠くなるような費用がかかると言われています。施設は24時間休み無く燃料を消費して稼動せねばなりません。

アサリは何もしなくても海水を浄化し続けるのです。私たちが、海水浴が出来るのも間違いなくアサリのお陰です。砂浜があってアサリがいることは素晴らしいことではありませんか。人間も生態系の一部としてアサリをいただきましょう。食べた栄養素は海に還元している筈ですし熊手で砂浜をかき混ぜれば砂浜の活性化にもなる筈です。

砂浜は一度埋め立ててしまうと再生するには数十倍の労力が必要です。砂浜があれば、アサリが繁殖し日本の海もいつまでも綺麗な海でいられるはずです。

 
感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考資料

   ホームページ:史上最強の潮干狩り超人