亀山市民の水源が危機に !

私たちの命の源の鈴鹿川水系の水、その源流部が破壊されようとしています。
 
 このサイトのリンクは自由です                           2010年7月7日更新
亀山の自然は鉱業権から守られました!

去る2010年5月20日関支所で行われた亀山の主な山域を中心とした鉱区禁止地域指定とする請求について2010年7月5日、国の公害等調整委員会は亀山市の請求を認め鉱区禁止地域とする指定を決めました。
皆さんから鉱区禁止にするよう署名をいただいたりした加太奥の山域を含め大半の地域が
鉱業権から守られることになり、すばらしい成果です。
4年間かかった関係者の努力が認められました。
また支援いただいたすべての皆さんにお礼申し上げます。  サイト製作者

2010年5月20日関支所で公聴会開催へ
公害等調整委員会により5月20日(木)13:00より関支所で公聴会が開催されます。

鉱区禁止地域指定請求書が提出されました
亀山市加太北在家から伊賀市にかけての森林で鉱業権設定の出願があり、昨年、鈴鹿山系の自然を守るため、市民の皆さんから3万5千を超える鉱業権設定の不許可を求める署名をいただいたところです。
そしてこのたび、わたしたちの生命の源である鈴鹿山系の豊かな自然や未来に継承すべき関宿の歴史的 景観 を守 るた め、三重県知事から総務省外局の公害等調整委員会に、亀山市西部森林地域および関宿の周辺地域(11,560.42ヘクタール)を、鉱業権の設定が行えなくなる「鉱区禁止地域」として指定するよう、請求書を提出していただきました。
今後、公害等調整委員会でこの請求についての審議が行われます。
                     亀山市産業建設部産業・観光振興室
     詳細図(市広報2008年6月16日号より)
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朝日新聞2007年08月28日より
亀山市 鉱石試掘不許可 経産省に要請へ 

 亀山、伊賀両市にまたがる山林で、県内の業者が鉱業法に基づいて国にマンガン鉱、珪石(けいせき)の試掘権設定を申請している問題で、亀山市の田中亮太市長は27日、月末に経済産業省へ出向き、出願の不許可と同法の改正を要請する考えを明らかにした。国の対応次第では、全市規模で署名活動をするという。

 この問題で、田中市長と市議会議長、亀山商工会議所会頭らは8月27日、中部経済産業局に不許可と同法改正を求める上申書、議会からの要請書、自治会長や各種団体代表ら253人の署名を提出。中部経産局側は「地域の実情を勘案し、慎重に判断する」と答えたという。
 同市は「申請されているエリアは鈴鹿川水系最上流の水源地で、鈴鹿国定公園も含む自然の宝庫だ」とし、試掘を許可しないよう国に求めている。

おかげさまで約3万名の署名が集まりました

〒519−0195 亀山市本丸町577   亀山の自然環境を愛する会
             
      説明資料  回覧おもて     回覧うら
第20回 日本の森と自然を守る全国集会
 愛知瀬戸集会の第3分科会で鉱業法をとりあげました。
http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/~kuraji/mori/
 
  
  発表のパワーポイントです。
2001年11月 長良川河口堰導水拒否への記事


加太川は鈴鹿川の支流とされていますが水量では本流を上回り実質上は鈴鹿川の本流です。国道25号線を加太川に沿って奥へと進むと右に大きな採石場があります。

加太 経塚山の南面

やがて加太越を越え伊賀市にはいると右に再び巨大な採石場となります。

伊賀 旗山の南面

この辺り一帯に今、伊賀市の業者が鉱業法による試掘権を出願しています。
鉱業法は砂利採取法等と異なり戦前・戦後の石炭や鉄鉱石が国の存亡にかかわる時代に制定された法律で地権者の権利や周囲の環境保全以上に採掘業者の権利を優先する強権性をもっています。
いまどき石炭なんかあるの?と思われるかもしれません。
鉱業法でいう鉱石はけい石等、普通の岩石でも対象にできるのです。
いったん業者が試掘権さらに採掘権を得ると有無を言わさず採掘が可能でそれを止めるのは、もはや困難です。
経済を支えるための企業活動は必要です。しかしそれにはおのずから環境への配慮等、節度が不可欠です。
先日、市民有志5名が問題の源流部を探索しました。単に反対するだけでなく自分たちの目で何が問題なのか確認するためです。


加太川源流部 豊かで清い水を
                            産み出している

今、防がないと、この山肌が
                     削られることになる

25号線沿いの山は既に大きく削られ山頂部までむき出しになっています。
それでも加太不動滝に続く一帯は昔のままに豊かな清流が流れその山ふところは深い緑に覆われていました。
私たち亀山の誇り、鈴鹿国定公園に続く水源地帯の森です。子孫代々まで残すべき豊かな自然を今の代で失なってはなりません。
3年前には亀山のシンボル、野登山(鶏足山)に同様の危機が迫り、市民他4万人の署名で業者の申請を却下させました。詳しくはこちらを参照
市民は署名運動で行政は関係方面への陳情・説明とそれぞれの役割を100%活かしたまさに市民と行政の協働の成果でした。
前回はいつも眺められる皆さんにとって、なじみの山でしたが、今回は加太奥の山です。でもこの一帯は毎日の飲み水を生み出し、亀山市民の命を育む豊かな森なのです。
今回も市民と行政の協働でこの新たな危機を打開していきましょう。

加太不動滝 加太川の源流を往く
現地視察した感想より

「丁度このあたりが採掘の対象地域」と教えてもらい一帯を見上げると
そこには見事なまでの緑深き山々。
渓流に沿って登ってゆくと、行き止まりに滝壺が。
水しぶきを上げ、あたりの静寂を破って流れ落ちる滝の音。
加太川の源流は私達の水源。
山が剥がされるのは生命が危機にさらされるのと同じこと。
そんな戒めと自然の豊かさを満喫してきました。
   (虹はるか)

加太地域鉱業権設定出願エリア図 黄色い部分
      総面積 340ヘクタール 内50ヘクタールが亀山市側 クリックで拡大

加太川水源の山々
このままでは赤く囲った部分が
消滅するかも・・・・・

このサイトは山を愛する
一市民である
仙の石が製作しています。
メールは
pcnandemokoi@yahoo.co.jp 


架空ストーリー
鉱業権とは?