土の道賛歌(歌詞)をつくってみました。「坊がつる賛歌」や「琵琶湖周航の歌」「荒城の月」「赤とんぼ」「もしもし亀よ亀さんよ」「線路は続くよ」で歌えます。

 1番は桜木の道です。鈴鹿川は子どもの頃、暑い夏の日、母や近所の人たちと水遊びに行きました。
鉄橋に列車が通ると、上からおしっこが降ってくるからと逃げたものです。母たちは川で洗濯することもありました。 皆が貧しい時代、安上がりなレジャーだったのです。変わらぬ明日を・・・・は時代の変遷でも、したたかに思えるほどに地場産業を変え歴史を築いてきた、このまち亀山へのエールです。

 2番は安楽川の逆さ川の道です。源流の石水渓はまだ、あまり俗化していないキャンプ場であり多くの滝と巨石の間をぬうように清流が落ちる一帯です。絶壁に覆われた仙ヶ岳は険しい登山の対象であります。
”竜が来るぞと命賭け”はこの地に伝わる洪水から村人を守った民話「銭一文」(流れの宮)を意味し、この一帯は亀山人にとって神聖な山々であり心の原風景です。永久(とわ)の流れを子々孫々まで守ろうとのメッセージです。

 3番は中の山パイロット周辺の道です。半世紀前までこの場所は赤松林で松茸がたくさん採れました。今では広大な茶園となっていますが谷筋の土の道は健在です。

 4番は椋川の堤防道です。子どもたちの通学でのみちくさ場所でした。”七曲り”とは椋川から一気に西小学校の裏に上がる急坂の近道でした。今ではコンクリートで固めた斜面となっており道とはいえません。でもそこへの橋だけが残されています。

 5番は南部の丘陵地帯を抜ける金王道(こんのみち)です。平治の乱に破れ主君を殺された渋谷金王丸が急を知らせに京まで駆せ参じた古道といわれ隠れるように旅した人もいたことでしょう。ここでウォーキングを楽しむのは平和な世でなければできないことです。

亀山の各所に残る、風情ある土の道を紹介します。
トップページへ   関・加太地区マップへ      昼生地区へ      野登地区マップへ