KIFA亀山国際交流の会
亀山日本語教室は市企画政策部の主催で毎週開催され市民ボランティアにより運営されています。

 

毎週土曜の夜、亀山青少年研修センターでの日本語教室からはしばしば笑い声が・・・・。スタッフも学習者もユーモアの達人がたくさん。日本に来たばかりでの失敗談や、母国との違いで驚いたことなど、学習者が愉快に語ってくれます。
それでは、おもしろエピソードをいくつか・・・。
和式トイレに入ったAさん、“さて、どう使う?前向き?後ろ向き?うう〜ん?”あとはご想像にお任せします。
 日本の食品サンプルって良くできていますよね。レストランの入り口でチーズのトローリかかった美味しそうなメニューを見つけたBさん、さっそく注文しました。「ライスも。」と、付け加えて。ところが、チーズの下からどんどんご飯が・・・。そしてこちらのお皿にもご飯。ドリアという食べ物を知った日のことでした。

 日本と中国どちらも漢字の国です。会話に行き詰まった時には筆談でクリアということもよくあります。でも同じ漢字なのに違う意味で使っていて、へぇーと驚くことがあります。日本で『娘』と書けば、親からみた女の子か若い女性。でも、中国で『娘』は、お母さんの事。「中国でむすめを意味する字は?」と聞くと、女へんに八のような字を教えてくれました。「では『母』という字はどういう意味で使うの?」と聞くと、『母』も女親を意味するらしいのですが、「都会の子が使う。」とのことでした。さしずめ、40年ほど前の日本で『ママ』とお母さんを呼ぶ子がハイカラに見えたような感じでしょうか。二人の子を持つ私ですが、中国に行けば70歳になっても80歳になっても『娘』だなんてうれしいやら恥ずかしいやら?!
 上級クラスでは、慣用句やことわざを取り入れることがあります。ある日、3人並びのイスの真ん中に座った男性のCさん。後から来た若い女性に挟まれニコニコ顔。以前習った『両手に花』を実体験し、おそらく一生忘れない言葉となったことでしょう。
また、『女心と秋の空』を学習したときには、中国にはまったく同じ意味のことわざや
“子どもの表情(気持ち)と秋の空は変わりやすい”という、似たようなことわざがあることを教えてくれました。心変わりをしやすいのは男より女であることが各国共通の理解となっているようです。
 こんなふうに、私達日本人スタッフと外国人学習者は教えたり、教えられたり日々ともに勉強しています。お互いを理解しあおうという気持ちを強く抱いて。
     亀山日本語教室スタッフ U. M
2006/10 OPEN  このページに掲載している画像等は市民活動とその紹介目的なら自由に使用できます。