「お隣さんは外国人」
時代は交流から多文化共生社会へ
KIFA・亀山国際交流の会も設立後5年となります。2001年1月21日に21世紀の亀山市の発展を願って開かれた『きらめきかめさん21』市民交流会が始まりで「国際交流」分科会に集まった40名がそれぞれの思いを語りました。「国際交流財団のような組織や交流する場が無い・亀山市は他の市と比べ立ち遅れている・市民同士・隣同士からもできることがある・母体づくり・基盤づくりが大切」など多くの意見が出され後日また集まることになりました。当時の亀山市の状況は1559名の外国籍の人が登録され、全市民の約4%でした。まだ多くの人は遠くから眺めていたのです。こうして準備会議を経て2001年10月に『KIFA・亀山国際交流の会』が正式にスタートしました。
こんなことしてきました
活動にあたっては「誰もが対等な立場で交流することにより、互いの国の歴史、文化、環境等を理解し合い、学び合い、国際人の心と思いやりを培う場とする」とし、その理念と活動方針のもと、日本語教室の生徒さんとの交流会、市内外に住む外国人との交流会<KIFAMIGOふれあい広場>・東南アジアから集まったIATSSフォーラム研修生との交流会等々、外国語情報紙「KIFA news」の発行(3年後に力尽き休刊)、国際理解の一端として多国籍料理の講習会、短期語学講座の開催、また日本語指導のボランティア養成を目的とした講習会などを開いてきました。
2004年9月5日の紀伊半島沖連続地震で外国人たちが避難場所を求めてパニック状態になったことで、一つの課題が顕在化しました。阪神・淡路大震災や新潟中越地震のようなことが起こったなら同じ市民としてどうなるのだろうか?単に外国人と仲良くしているだけでいいのだろうか等など。 |
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やがて市民の20人に1人は
外国籍の時代に・・・
市内の外国人数は26カ国、2,131人(2006年7月現在)で人口比は4.35%、また102の地区のうち75に外国人が住んでいます。彼らは既に10年近くこの地で産業を支え納税者として、また消費者としての仲間になっています。これからはいわゆる国際交流でなく、同じ亀山市民として、どうやって共生していくかを真剣に考える必要があります。言葉の壁がある中、彼らが市民として同じ情報を受けているのだろうか、子どもたちは学校教育を受けているのだろうか、病院へは行けているのだろうか、災害があったときに地域の人とうまくやっていけるのだろうか等、限りがありません。私たちKIFAの活動も新たな一歩を踏み出すときにきているのです。
KIFA亀山国際交流の会
代表 古市 修 |
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